浸水すると赤く変色するシールがiPhone内部に付けられています
2025年06月25日
皆様お使いのiPhoneは、昔の機種ほど内部に水が入りやすかったのです。
現在販売されているiPhoneは、防水機能がしっかりしていて、本体内部に水が入ることはまずないです。
ただし、格安修理店で開封修理後、防水措置がされていない場合は別です。ご注意下さい。
iPhoneが起動中に内部に水が入ると、金属部分がむき出しになっている基板やコネクタ上で電気的なショートが発生し、基板上の配線の一部が真っ黒にこげます。
このコゲが複数の配線をまたいで、さらに電流の異常を発生させます。
基板に半田付けされているIC類は、意外にも、水そのものに対してはそこそこ強いため、上述の黒焦げを除去することで基板の機能が復活する場合があります。
これが「水没修理」の原理です。
昔から、アップルや正規店では、「水没」したiPhoneは、修理しません。「水没修理」したところで、将来的な動作保証ができないからです。
外見では判別できない水没歴を見分けるために、小さな「水没判定シール」がiPhone内部に2箇所取り付けられています。
この「水没判定シール」は普段は白色ですが、水に濡れると赤色に変色します。
アップルのシーニアスバーでは、このシールを確認するために、SIMカードトレイを外した隙間からルーペで内部を覗いて、「水没判定シール」の色を確認し、水没歴をチェックしています。
水没歴があれば、残念ながら、「修理不可」とされます。
我々「非正規店」では、データのバックアップを取っていないお客様のために、正規店ではやっていない「水没修理」をしています。
動作保証はなしですが、起動しなくなって取り出せなかった写真データ等を取り出すことができます。ただし、100パーセント復旧するわけではないです。
現在ではほとんど出番のなくなった「水没修理」のおはなしでした。